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タイトル | 半分の月がのぼる空3 |
| 著者 | 橋本紡 | |
| イラスト | 山本ケイジ | |
| 出版 | 電撃 | |
| 発売日 | 2004年9月 |
| 執筆者:jade | 評価:A |
| 7ヶ月ぶりに刊行されたシリーズ第三巻。 このシリーズはヒロイン(里香)が重い病気にかかったツンデレ少女という時点ですでに当たり確定なんですがその割りに爆発力がないんですよね。多分ほとんどの人が中の上〜上の下といった評価を付けるのではないでしょうか。 その原因は主人公・裕一のまどろっこしい性格。地の文が裕一の一人称視点によるものなのでその影響がもろに出てしまっていて、物語のテンポが悪く、なかなか進展が見られないんですよ。思春期真っ只中の男子が持つ葛藤や熱さといった青臭さが巧く描写されていると好意的に解釈できないこともないんですが私的にはイライラさせられました。この辺りは人によって感じ方が違うと思います。 しかしながらヒロインの里香をはじめ、元ヤンキーの看護婦・亜希子さん、元エリートの青年医師・夏目、裕一の親友のプロレスオタク・司など登場人物が個性的で魅力溢れるのに対して、裕一にはそこまでの魅力が感じられないのは誰もが認めるところだと思います。 それだけに裕一のうだうだした葛藤にダラダラとページを割くよりも他のキャラにスポットを当ててほしいと思ってしまうわけなのですよ。それでも常にヘタレという訳ではなく、ここぞという場面では熱い言動を見せてくれるんですけどね。 今回のお話でも相変わらず裕一は大切なことが何にも見えてなく、取り返しが付かなくなってから事実に気付いてただ後悔することしかできません。これまで以上にやきもきさせてくれるのですが裕一なんてはっきり言ってどうでもいいです。 この巻の見所は何と言っても里香! 1,2巻ではツンツンしていて刺々しかったのが今回は別人かと思うほど可愛らしいです(//∀//) ツンデレの真骨頂であるデレ爆発期に突入したようでツンデレの魅力を余すことなく知らしめてくれます♪ それによって割を食ったのが新たに登場した裕一の幼馴染・みゆき。彼女もツンデレで今になってようやく裕一が好きだという自分の本当の気持ちに気付いたというストライクど真ん中の設定にもかかわらず里香の魅力の前に完全に霞んでしまいましたからね(´Д⊂ 今回、ストーリー自体はさして進展はしなかったのですがいつにもましてキャラ(というか里香)の魅力が前面に押し出されていたので十分楽しめました。 次巻からは鬱な展開に突入しそうなので続きが非常に楽しみです♪ |
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